RAMカードまたは、本体メモリーの一部にファイルを作り、座標を保存し、呼び出す方法

      
本体の空きメモリー、またはラムカードにファイル領域を確保し、最大6つの現場まで座標を登録することができます。
登録しておけば、別の現場に移動する場合、事務所に帰ってパソコンから座標を転送することなく、現場で座標の入れ替えができるので便利です。
256キロのラムカードは、高松製作所で販売しています。7800円です。
登録できる点数の目安(野帳を登録する場合、最大で点数が下の表の50パーセントになります。)
本体メモリー ラムカード 初期化後に設定する最大点数 initで確保するファイルサイズ 登録可能な6現場あわせた総点数
64キロ 無し
300点 21キロ(本体メモリーの一部を使用) 900点
256キロ 無し
2000点 128キロ(本体メモリーの一部を使用) 5600点

32キロ 本体メモリーによる 32キロ(ラムカードを使用) 1400点

64キロ 本体メモリーによる 64キロ(ラムカードを使用) 2800点

128キロ 本体メモリーによる 128キロ(ラムカードを使用) 5600点

ラムカードを使う場合(F ドライブ)


事前の準備
当たり前のことですが、シャープのラムカードを装着していなければなりません。

初めてカードを使う場合や、ラムファイルFとしてカードを使う場合は、カードの初期化、領域の確保をする必要があります。すでにラムファイルとして使用している場合は、この作業は必要ありません。
少し手順を誤れば、データやプログラムまで消去してしまうこともありますから、作業の前に必ずデータのバックアップをしてください。

カードの初期化
倍速モードにスイッチがついている機種は、通常モードになっているか確認して、もし倍速モードなら、いったん電源を切り通常モードにします。

ダイレクトモード(> 状態)で
on+reset   オンを押したまま、鉛筆の先などでresetを一度押します。
S2(カート):
スベテノ データヲ ショウキョ シマスカ (Y/N)
 ここで Yを押すと ラムカードが初期化されます
通常は Yです。

S1(ナイゾウ):
スベテノ データヲ ショウキョ シマスカ (Y/N)
 ここで Yを押すと 内蔵メモリーやプログラムが消去されます。
通常は Nです。
表示がBASIC モードでなくなりますので、PF1を押し、BASIC モードに戻してください。


領域の確保
次にラムカード内のどれだけをFドライブとして使用するかを宣言するのです。
ダイレクトモードで
INIT"F:31K" [ENTER]  
31Kの数字は、確保の容量-1で、この場合は、メモリーのうち、32キロバイトをFドライブとして使う事になります。
確保する量は、ラムカードのサイズ内で任意に決定したください。
32キロバイト以下のカードの場合、通常すべてのサイズをFドライブとして使うのではないでしょうか。
これでラムカードの任意のサイズを、Fドライブとして使えるようになりました。
詳しい説明は、ポケコンの取扱説明書にありますので、参考にしてください。










本体メモリーを使う場合(E ドライブ)
ラムカードを装着してFドライブを確保している場合は、座標の保存がFドライブ優先のため、Eドライブは使えません。その場合は、カードをはずすか、INIT"F:0K"でFドライブを消去してください。
メニューの11番で初期化し、本体メモリーに見合う最大点数を設定します。(64キロメモリーの場合は300点程度)
64キロメモリーの場合ダイレクトモードから

INIT"E:20K" [ENTER]

と入力します。
20Kは、64キロメモリーの中で、20+1の21キロをEドライブとして確保するという宣言です。
もし既にEドライブが確保されている場合は、ショキカ OK?(Y/N)のメッセージが出ますから、いずれかを選択してください。
256キロ搭載のポケコンの場合、

INIT"E:127K" [ENTER]

として、全体の半分をEドライブとして確保しても大丈夫です。
データの転送
ラムカードにデータを転送するには、まずポケコンにデータがなければなりませんから、先にデータを呼び出すか、入力してください。
データの転送は、簡単で
7.ツウシン システム の中の
ディスクデータ SAVE で、左の画面が表示されます。
(1) チセキ   5966  は、1番に「チセキ」という現場のファイルがあり、サイズは5966バイトという意味です。おおよその登録数は、バイト数を20で割ってください。
ファイルの何番に登録するか選べば、現場名を入力後座標の登録が始まります。登録済みの番号を選ぶと、以前のデータが書き換えられます。また現場名を空打ちすると、以前の現場名がそのまま登録されます。現場名は8文字以内にします。

(6番のファイルは、GTSTERMとの連絡に使うことがあり、その場合既存ファイルを消去しますので、両ソフトを1つのポケコンにインストールして使う場合、注意してください。)

転送中は、進行状況と、カードの残りの容量が表示されますので参考にしてください。途中で容量がなくなれば、エラーがかかり、処理が中断されます。
データの呼び出し
呼び出しは
7.ツウシン システム の中の
ディスクデータ ロード から番号を選択すると、呼び出しが始まります。
サイズ 0 バイトのファイルは未登録ファイルです。
既に本体に別の現場の座標がある場合、同じ管理番号の座標は上書きされますが、無い場合はそのまま残りますから、呼び出し完了後は合成される結果となります。
通常データロードする前に、11番の初期化と最大点数の確保をしてください。


呼び出し後、自動的に検索データを作成して、完了するとメニューに戻ります。