エクセル座標管理シート STNAPA.XLS
エクセルに少しマクロを組み合わせ、
座標のフォーマット変換
逆計算
面積・重心確認
座標リスト印刷
簡易座標計算

座標プロット。画面ヒット逆計算、面積・垂線チェック機能あり

電子野帳データからの座標計算

TKY2JGD一括変換用ファイル作成、取り込み
などができるようにしました。
また、エクセルの柔軟なカットペースト、並び替えなどの操作を生かすため、メインのシートのセルには式を使っていません。
動作はエクセル2000で確認しています。
エクセル97では、動作しません。
画面の解像度は、1024*768以上を想定しています。

座標を呼び出したまま、シートを登録してもいいですが、データは外部に置き、このシートは上書きせず終了するのがいいと思います。

xysheet
このシートで座標ファイルを呼び出します。
A列 座標管理番号
B列 名称
C列 X
D列 Y
E列 Z(省略可能)
G1は、登録最大座標数を表示しています

直接ペーストしてデータを貼り付けてもいけますが、その場合は列の項目を守り、空いた行がないようにしてください。何も入力されていない[A]のセル(管理番号の項目)があれば、それから下にデータがあっても、データの最終と判断します。
対応するフォーマットはsima、TEXT(ジェックタイプ)、アイサンテキストです。
定位sima書き込みは、スペースを使い桁あわせをしたタイプです。
並べ替えは、B列の名称をもとに並べ替えます。ただ、並べ替える基準が多様なので、思うように並べ変わらないことがあります。
座標3桁丸めは、内部で小数4桁以下を持っている座標を、3桁に四捨五入します。画面では既に3桁表示されていますので、変化はありません。

座標プロット
座標プロットをヒットすると、プロット画面が表示されます。
そこから逆計算や面積確認などができます。
STNAPA.XLSと同じディレクトリーに SIMAPLOT.EXEが保存されている必要があります。詳細はSIMAPLOTのページで確認してください。

測地成果2000公式プログラムTKY2JGDの一括変換用テキストファイルの作成と呼び出し機能。
さらにPATCHJGD(標高版)の一括変換用テキストファイル作成と呼び出しも可能です。
手続きが少し多いですが、simaなどのファイル読み込み--変換ファイル作成--TKY2JGDまたはPATCHJGDで一括変換--変換後ファイル読込--simaで書き込みの手続きで、データを変換できます。
TKY2JGDの一括変換の時は「XY-XYにチェック」してください。PATCHJGDでは、XY標高→XY標高にチェックを入れて下さい。
TKY2JGDでは、該当する地域毎のパラメータがなく、3parameterで変換した座標については、座標名称が「3parameter」と変更されます。
ST計算シート


呼出座標のセルに、xysheetにある座標番号または名称を入れてください。名称が数字のみの時は、頭にスペースをつけると、名称と判断します。
計算は連続逆計算で、放射はできません。
面積の表示で、最下段の数字以外は無視してください。
面積と重心は、入力されている順に結線した区画で計算します。
確認図と重心計算をヒットすると、SIMAPLOT.EXEが立ち上がり、プロット図が表示されます。



簡易放射座標計算シート



器械点、バックのセルに番号または名称を入れます。
次に観測角、観測距離を入力すれば、座標を計算していきます。放射トラバーのみで、途中で器械点、バックも変更できません。変更する場合は、座標計算シートをコピーしてそこで計算してください。
できた座標を保存したり、逆計算などをする場合、新点の座標番号を入力後、「xysheetに登録」 ボタンを押してください。

チェックシート



測量のチェックのため、同じ点を別の多角点から測り、名称の最後に X を付けておくと、出会い差が表示されます。




不意に座標を書き換えた場合や、書き換えたかもしれない時、以前に保存したSIMAファイルと、現在のSIMAファイルを比較することで、素早く変更座標を抽出出来ます。

先にxysheetに一方のSIMAファイルを呼び出します。
次に、チェックシートに移り、ファイル比較ボタンを押し、xysheetのデータと比較したいもうひとつのシーマファイルを呼び出します。

1001         xysheetにだけ座標がある 12-33 -249300.000 -55200.000  
23 W1F2106-3 -249175.446 -55238.858 0.000 xysheetに座標がない        
6 2-226 -249195.307 -55268.091 0.000 座標値が違う 2-226 -249195.300 -55268.072 0.020
15 2-261 -249196.191 -55250.909 0.000 名称が違う 3-261 -249196.191 -55250.909  
1 2-196 -249202.585 -55228.781 0.000   2-196 -249202.585 -55228.781  
2 2-213 -249209.725 -55240.639 0.000   2-213 -249209.725 -55240.639  

上のような結果が出ます。
中央より左が、このシートで呼び出したファイル。
右がxysheetのデータ。
中央にコメントがある行が、問題のあった座標。
左端は、座標番号。
右端は、座標値が違う場合の離れ量です。

電子野帳データから座標計算シート

ハイパーターミナルなどで、電子野帳に記録したデータをファイルにするか、トレンドやジェックから、APAデータの出力をし、そのファイルをシートにロードすることで、3次元の座標を計算し、sima形式などで座標が登録出来るシートです。
電子野帳に対応した測量専用ソフトがなくても、APA形式か、テキスト形式の電子野帳データがあれば、座標計算が可能になります。
また、専用ソフトでは、けっこう手続きがややこしいですが、エクセルを使える方ならば、電子野帳データファイルさえあれば簡単に座標計算が出来るのではないでしょうか。
データは、APA形式か、テキスト形式の放射観測(0.5対回、距離1読定)電子野帳データに対応します。

使い方

エクセルの STNAPA シートを呼び出すと、xysheet が開きます。
器械点、バック点の座標がSIMAファイルなどで登録されているときは、そのデータを xysheet に取り込んでおいてください。
新たに手入力する場合は、入力の必要はありません。

次に、電子野帳座標計算 シートを開きます。
コマンドボタンの、「APA LOAD」 または 「TEXT LOAD」を選択し、電子野帳データを取り込んでください。

テキスト形式のデータは、GTSTERM をお使いの場合、条件設定のホスト設定で、CSV TEXTを選択して、ハイパーターミナルで読み込み登録します。
TEXT LOADでは、対回観測データも扱えます。

テキスト形式のデータは、下のようなエクセルのシートを、CSVで登録したものです。

測点番号 名前  水平角   高度角   斜距離1 斜距離2 器械高

1001 T.2


         
1.01
1002 T.1 0 114.044 15.314
1.2
66 K.1 262.0305 114.044 2.304
1.31
67 K.2 262.201 114.044 2.303
0.5
68 K.3 21.153 92.443 12.55
0.35
* 器械点の行は、3から6列まで0ではなく、何もテキストを入れないでください。
 上表の場合 1001,T2,,,,,1.01 になります。


APA形式では、器械点とバック点の場合、IDが数字のみの場合は座標番号のセルにもIDが入ります。
フォアの座標番号は、登録開始番号に従い、順にカウントアップします。

与点座標入力

電子野帳データの読み込みが終わると、与点の座標の設定をします。
手入力する場合は、器械点とバックの行の、「X」「Y」「標高」のセルに数値を入力します。

xysheetに呼び出した座標の、番号を参照し、座標を取り込む場合は、「番号で与点座標取込」を選びます。
名称で座標を参照する場合は、「名称で与点座標取込」を選んでください。

与点の座標を入力すると、随時新点の座標計算をしますので、後は、その座標値を xysheet に追加登録します。
登録前にxysheetの座標を空にしておくと、計算した座標のみを登録することになります。
与点座標を含まず登録する場合は、「座標登録(与点なし)」、与点座標を含め登録する場合は、「座標登録(与点あり)」を選択してください。

この後xysheetで、simaテキストを作成し、そのファイルをホストで読み込むことで、座標転送ができます。


バーチカルが、天頂90度のTSの場合は、T列1行 のセルに 数字の「90」を入力し、いったん保存します。今後そのSTNPAP.XLSファイルを開くと、デフォルトで、天頂90度が選択されます。

サンプルデータのダウンロード

解凍後、
サンプルファイルの xyz.sim APA.apa テキスト.TXTのファイルが出来ます。
xyz.simは、座標SIMAのサンプルです。ですから、まずXYSHEETから、
SIMA読み込み をしてください。
APA.apa は、APA形式のデータファイルサンプルです。電子野帳座標計算シートに移り、 
APA LOAD から読み込みます。
テキスト.TXT は、CSVテキスト形式のデータです。
TEXT LOADから呼び出してください。
次に、APAの場合、
名称で与点座標呼出 をします。
TEXTの場合、
番号で与点座標呼出 をします。
上から2つの放射トラバーについて、器械点バック点座標が呼び出され、再度座標計算がおこなわれます。
最後の放射トラバーは、与点の座標がなかったので、変化はありません。
これは、トランシット横断のデータですから、
仮に与点に X=0 Y=0 H=10
バックにX=0 Y=100 H=0
を直接入力しておきます。
最後に 
座標登録(与点なし) をヒットすると、XYSHEETに座標が登録されます。

横断のパートの座標は、XYSHEETで標高の値を X に上書きコピーし、SIMAで登録後、その座標を測量ソフトで呼び出し、プロット図を展開すると、疑似横断図が書けると思います。



更新歴

STNAPA V2.11 地籍多角用2点逆計算書シートを追加 2016/5/1

バグの報告や、アドバイスは喜んでお受けいたします。
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画地を含むsimaを読み込む場合は、STNFLD.XLSを使ってください。

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