プログラムの内容

共通仕様
PF1キーを押すと、ほとんどの場面でメニュー画面に戻ります。

座標は
登録番号、名称、X、Yの4要素のみ
4要素に高さを加えた5要素
または、水平角水平距離を加えた6要素
この3パターンを選択出来ます。

名称は20桁以上入力できますが、測量ソフトとの互換性を考えると12桁以内がよいと思います。

XYは、+-999999.999までで、少数以下はミリ単位までです。

角度の表示は、マイナス区切りを選択している場合、123-56-08と表示されます。
ピリオドの場合123.5608は、123度56分08秒の意味です。入力も同じです。
ENTER は、ポケコンのリターンキーを押すと言う意味で使っています。

ALPHAは方向角で、BETAは挟角、Sは水平距離、DHは高低差、IHは器械高、PH(ポールハイ)は目標高の意味です。

同じ座標名称がある場合、名称による呼び出しは若い座標番号の座標を呼び出します。
できるだけ同じ名称を付けないようにしてください。名称が不要な場合は、入力せず空打ちしてください。

入力時に、カーソル右に文字が表示されている場合、空打ちでその文字が自動的に入力されます。表示されているのは、前回入力された内容です。

最初の設定
導入直後は、RUNモードの”>”(プロンプト)状態で、直接 RUNと入力し[ENTER]します。(RUN ENTERはすべてのデータを消去しますので注意してください)
メニュー画面が表示されます。



1.デ-タ IN OUT
2.ザヒョウケイサン
3.STケイサン
4.コウテンケイサン
5.メンセキケイサン
6.カ-ブケイサン
7.ツウシン  システム
8.スイセンチェック
10.サンカクケイケイサン
11.ショキカ


右上の数字は、現在登録されている最大座標番号です。

ショキカ

新しい現場の場合、11の
初期化を選びます。
初期化は、RUN ENTERの直後にも必ず実行しなければなりませんが、すでに座標が登録されている場合、すべて消去されますので注意してください。



ALL DATA CLEAR   .999 と打ち込み ENTERします。初期化しない場合、空打ちしてください。

ヤチョウキオクスル   野帳データを記憶する場合、空打ちをします。「野帳記憶」と、「高さあり」を同時に選択出来ませんので、ここで記憶するを選択すると、高さは自動的に 無しが選択されます。

タカサ アリ  高さのデータを扱う場合 空打ちをしてください



その後最大座標登録番号を入力してください。
右側にメモリー量から割り出した最大の数字が表示されていますので、通常は空打ちです。

64キロメモリーの場合、野帳記憶で500点 高さ記憶で600点 記憶しない場合900点程度です。
256キロメモリーの場合、野帳記憶で6000点 高さ記憶で7000点 記憶しない場合9000点程度です。

現場保存用にラムデスクの領域を確保している場合、さらに表示される登録可能点数が少なくなります。

座標は最大点数を超える数は登録できません。

初期化した後は、条件設定に移ります。



カーソルの右側に表示されている数字が、デフォルトですから、変更がなければ空打ちで逃げてください。

ケンサク MIX=0 NAME=1


座標の呼び出しは、MIX(混合検索モード)の場合は、設定最大点数以下の数字が入力された時、座標の番号呼び出しと判断し、数字以外の文字を含む場合や、最大点数を越える数字が入力された場合、座標名称で呼び出されたと判断します。名称が「500」など最大点数以下の数字のみの場合は、呼び出せません。ホストコンピューターのSIMADATAを圧縮せずロードして、座標番号と名称の両方で呼び出したいときなどはこのモードです。
NAMEモ-ドの場合、番号も名称と判断します。ただし先頭にスペースをつけて座標番号を入力すると、番号で呼び出します。通常はこのモードです。座標の管理番号がわかっている場合に、頭にスペースをつけなければならないのがめんどくさいのと、先頭にスペースを付けた名称を登録できない制約があります。
例)最大点数 2000点で、MIXモードの設定のとき
  呼び出し [2000] -- 座標番号の2000番を呼び出します。
       [2001] -- 名称の「2001」を探します。
       [201X] -- 名称の「201X」を探します。
       [ 2000] -- 名称の「 2000」を探します 。 
  最大点数 2000点で、NAMEモードのとき
  呼び出し [1] -- 名称の「1」を探します。
       [2001] -- 名称の「2001」を探します。
       [ 2000] -- 座標番号の2000番を呼び出します。

カク DOT=0 マイナス=1
角度の度分秒の区切りをマイナスにするか、度分の区切りに点を表示する選択してください。

CPU   *2=2 *1=1

ポケコンを倍速可能に改造している場合は2を選びます。

ボー 96=0 48=1 24=2 12=3
パソコンにデータを送るときや、パソコンからデータを受け取るときの通信スピードの設定です。
96は9600ボー、48は4800ボー、24は2400ボー 12は1200ボーです。

トプコン=0 ソキア=1
接続するTSを選択してください。接続しない場合は仮にいずれかの数字を入れておいてください。

スイヘイ  0=0 90=1
TSのスイヘイの高度角が0度の場合は 0 90度の場合は1を選んでください。

タカサ アリ=0 ナシ=1
初期化で、高さ有りを選択した場合に、表示されます。高さ有りの場合でも、一時的に2次元に計算を限定する場合、ナシの1を選択してください。


システムセッテイ の 2ページ目
S/S ダエンタイコウ

あらかじめ、現場の平均的な縮尺係数(S/S)と、平均的な楕円体高(標高+ジオイド高)を入力することで、座標計算時では水平距離を補正し、ST計算では補正した水平距離を表示するようにしました。

今まで通り補正が必要でない場合は、
S/Sは 1
楕円体高 0
の設定にしてください。


現場の縮尺係数が0.999950、楕円体高80メートルの場合

現場での100メートルの水平距離は、
100*0.999950*6370/6370.08 = 99.994メートルになります。
補正量は6ミリ程度ですから、あまり長い距離を計算で使わない場合は、補正する必要はないかもしれません。
また補正すると、計算後のチェックができにくくなると思います。
補正の要否について、検討して使用してください。



データ IN OUT



INPUT で 番号の入力を空打ちすると、新規入力になります。
すでに登録されている番号を入力すると、その座標が表示されます。座標の訂正をする場合、訂正したい項目を入力してください。訂正しない項目は空打ちをします。たとえば、座標の名称のみを変えたいとき、名称入力の後、XYHは空打ちしてください。
B(水平角)S(水平距離)は、表示のみで、ここでは入力出来ません。

OUTPUT は、「トウロクバンゴウ=」で呼び出したい番号を入力してください。空打ちすると、表示されている次の座標が表示されます。 

ザヒョウケイサン

タイプは放射トラバーとオープントラバーの2種類です。
事前に器械点、バック点の座標が入力されていなければなりません。
3次元座標計算は、放射トラバーのみ可能です。
キカイテン= で器械点座標番号または名称を入力してください。MIXモードの場合、座標番号または名称を、NAMEモードの場合、座標の名称を入力してください。該当する座標がない場合、「ガイトウナシ」と表示され、再入力を求めます。
同じく、BACK点を入力します。



3次元の場合、IH(器械高)を入力してください。
BACKの器械高は不要です。



カクド= は、水平角のことで、123度12分12秒の場合、123.1212と入力します。

TSからデータを受け取る場合は、ここで「*」を入力してください。TSが観測を開始し、結果をポケコンに戻します。
この場合、TSの
バックは必ず0度にセットしてください。0度以外では、誤った座標値が計算されてしまいます。

手入力の場合は、キョリ(水平距離)を入力し、さらに3次元の場合はDH(TSとミラーの観測高低差で、地盤の高低差ではありません)と、PH(目標高)も入力します。
   
   標高 器械高 目標高 ついての もう少し詳しい説明

また、野帳有りの場合で、観測済みのデータを呼び出す場合、 / の後に測点名称などを入力してください。




トウロクバンゴウ を入力します。デフォルトでは、使用最終番号+1が入力されています。
NAME=で、座標名称を入力します。名称未入力の場合で、直前の登録点名の右端が数字の場合、それに+1した名称が表示されます。その名称でよい場合は、空打ちをしてください。




続けて計算する場合、観測角を入力し繰り返します。入力終了の場合、PF1を押してメニューに戻ります。

STケイサン
3次元逆計算は、放射トラバーのみ対応です。

座標の呼び出しは、座標計算と同じです。


3次元の場合、IHを入力が必要です。



オープン計算の場合、放射のような器械点とバック点という仕様ではなく、単純に1番目から2番目距離と方向角、2番目から3番目の距離と方向角と、2番目に於いて1番目をバックにした3番目までの挟角を計算します。
TS連動で逆打ちするときや、補正距離確認しながら逆打ちするときは、キュウテンのところで 
PF2 キーを押し、水平距離計算にジャンプします。

3次元の場合、まずPH(ポールミラー高)を入力します。
S  器械点と求点間の水平距離
B  器械点において、バック点を0度にしたときの、求点までの水平角
DH 器械点の地盤高と、求点の地盤高の高低差

ポールミラーまでの水平距離を ソクテイキョリ に入力してください。


また、測定距離で「*」を入力すると
TSが測定を始めます。


復元したい点は、TSから見て前後と左右と上下にどれだけのところにあるかを表示します。

手入力の場合は、TSに表示される高低差を入力します。
前後と上下の補正距離が表示されます。

求点を変更する場合や、PHを変える時は、PF2で求点指定画面に戻ってください。


コウテンケイサン



4点交点は、1点目と2点目を結ぶ直線と、3点目と4点目を結ぶ直線の交点です。拡巾(R=+ L=-)は、直線から右または左に(右に0.9メートル拡幅がある場合0.9 左に0.9メートルの場合-0.9を入力する)平行移動した線の交点を計算します。拡巾がない場合空打ちまたは0を入力してください。
3点1角交点は、1点目と2点目を結ぶ直線と、3点目からALPHA方向に進んだ線との交点です。
2点2角は、1点目からALPHA方向に進んだ線と、2点目からALPHA方向に進んだ線の交点です。
垂線は、1点目と2点目を結ぶ直線へ、3点目から直角に交わる交点です。
連続平行移動点は、連続している線の右か左側に、任意の平行移動量で頂点を計算していきます。先に線の右または左のどちらに頂点を作るか入力します。右というのは、1点目から2点目を見た時の右を指します。その後、1点目、2点目の座標と拡幅量、3点目の座標と2点目3点目間の拡幅量を入力してください。座標登録後、4点目を続けて入力してください。先に左右を決めているため、拡幅量は常にプラスで入力します。

2円の交点で、R側交点とは、NO1からNO2を見て、求めたい交点が右側の場合を指します。

座標の呼び出しで空打ちをすると、直前の作業で指定した点を呼び出します。

メンセキケイサン

ザヒョウ メンセキ = ENTER ヘロン=1 で ENTERすると、登録されている座標による面積計算を行います。
求めたい面の座標を順に入力し、終了の場合「.99」を入力してください。最大40点までです。空打ちすると順に前回の入力を取り込みます。現地で座標計算や交点計算をくりかえし、少しずつ座標を調整しながら面積を合わすときなど、素早く画地入力ができます。

ヘロンを選択すると、3辺長入力により、三角形の面積を求めます。

カ-ブケイサン



事前に必要なデータ
単曲線   曲線上の既知点(BC ECなど)
       中心座標点(M)
       新点の既知点からの曲線長(L)
       既知点から新点を見た場合、右カーブか左カーブか
       幅杭の場合、離れ量と右側か左側か

クロソイド
       KA
       IP
       KAからの曲線長(L)
       バラメーター(A)
       KAから見て右カーブか左カーブか
       幅杭の場合右側か左側か

1、2は中間点か巾杭計算で、3、4はカーブ要素の計算です。
5番は、縦断曲線の計算です。

メニュー1、2では
「センター=ENTER ハバクイ=1」は、センター計算か、任意のセンターの幅杭計算かの選択です。



単曲線の場合

「キチテン=」  曲線上の既知点、
「M(エンノチュウシン)=」 円の中心点座標。あらかじめ座標登録しておいてください。



「キョクセンチョウ=」 既知点から新点までの曲線長
「ミギカーブ = 1  ヒダリカーブ = -1」、既知点から新点へのカーブ方向を選択



 巾杭計算の場合「ハバ クイ R=1 L=-1」、既知点から新点を見てどちら側の巾杭かを選択

クロソイドの場合
「センタ-=ENTER ハバクイ=1」 センター計算か、巾杭計算か選択します。
「KA=」 KAの座標
「IP=」 IPまたは、IP方向にある点の座標



「キョクセンチョウ=」 KAから新点までのクロソイド曲線長
「A=」 パラメーター



ミギカーブ = 1  ヒダリカーブ = -1」、KAから新点へのカーブ方向を選択
巾杭計算の場合「ハバクイ R=1 L=-1」、KAから新点を見てどちら側の巾杭かを選択

もう少しわかりやすい(と本人が思っている)説明へ


縦断曲線の計算は、頂点の標高(CH)または、始点標高(BH)、第一勾配(I1%)、第2勾配(I2%)、VCL、任意の点の始点からの水平距離(DL)を入力し、、終点の標高(EH)、任意点の補正前標高(FH)、補正量(dy)、補正した標高を求めるものです。




頂点の標高(CH)を入力すると、勾配とVCLの入力後に、始点の標高(BH)、終点の標高(EH)が自動計算されますが、さらにBHにデータを入力するよう求めます。
右側に表示されているのがCHと勾配から計算したBHの標高ですが、ここでCHが既知の場合は、空打ちをしてください。BHが既知の場合は、BHを訂正します。その値から、頂点の標高(CH)終点の標高(EH)が再計算されますので、BHが既知の場合は、最初のCHには、0などの適当な数字を入れてください。


ツウシン システム


通信には、シャープ140Tなどの、パソコン-ポケコンケーブルが必要です。
シャープ純正品は、8000円ほどしますが、高松さんが作るケーブルは3000円で手に入ります。パフォーマンスもシャープのものより上です。ただし、パソコンによってはコムポートが無かったり、正しくポートがインストールされていない場合がありますので、まずパソコンのコムポートが使用できることを確認願います。


SIMA ロード を選ぶと 
バンゴウヲ アッシュクスル=ENTER シナイ=1 で圧縮するかしないか選択をします。
圧縮するは、SIMAの登録番号に関係なく、ポケコンへは1から順に登録します。
圧縮しない場合は、同じ番号に登録しますので、送ってくるデータは必ず最大点数以内でなくてはなりません。

ホスト カラ SIMA FILE ヲ テンソウシテクダサイ 

これで受信状態に入っていますから、エクセルのシートPCOMTOOL.XLSから座標を送ってください。
転送できていれば、ポケコンの画面の数字が増えていきます。
100点送るのに1分から2分かかります。さらに転送完了後、検索データを作成しますがこれも同じ程度時間がかかりますから、余裕を持って転送してください。

SIMA セーブ を選ぶと、SIMA形式で座標を転送します。

ツウシンソフト ヲ キドウシテクダサイ OK=ENTER  と表示しますから、この後エクセルのシートPCOMTOOL.XLSを起動し、座標受信を選び、ポケコンをENTERしてください。

カードデータロード    カードデータセーブ
ラムカードに座標を書き込み、読み込む場合選択してください。
使用方法の説明ページへ

ケンンサクデ-タサクセイ
は、検索条件を変えたときの検索データ再作成に使います。
システムセッテイ は、検索条件、通信条件等の設定で、初期化後の条件設定と同じです。

ヤチョウ セーブ

ツウシンソフトで、野帳データを送ります。
形式はカンマ切りテキストで、番号 名称 水平角 水平距離の順です。
野帳が登録されている点のみ、データを転送します。


スイセンチェック

は、1-2の直線に対し、3点目(求点)が、1点目から2点目に何メートル(L)行って、左右に何メートル(H)離れたところにあるか計算します。


サンカクケイケイサン
1辺2角、2辺侠角、3辺の3種類で、結果の角Aは、辺Aの向かいの角です。同じく角Bは辺Bの向かい、角Cは辺Cの向かいです。

よくある質問をQ&Aにまとめています。

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